悩めるAGA男子
薄毛の種類のひとつである、AGAの症状について紹介していきましょう。
髪の毛というのは毛周期にしたがって成長し、最後には抜けてしまいます。
この毛周期は3つの周期に分類することができます。
まずは「成長期」です。
成長期の間は髪の毛がグングンと伸びていきます。
そのあと「退行期」という期間に入り、髪の毛の成長はしだいに減速していきます。
そして最終的には髪の毛が抜ける「休止期」に入る。
この3つの周期を毛周期と呼びます。
成長期は数年間続きます。
そのため、現在存在している髪の毛のほとんどが成長期の髪です。
そして退行期に入ると成長しずらくなり、休止期に入ると3ヵ月以上かけて古い髪の毛が抜け落ちていくのです。
しかし、AGAになっている人の場合、この毛周期が乱れてしまうのです。
本来であれば数年間という長い期間をかけて髪の毛は成長していきますが、AGAの人はこの成長期が数ヶ月程度になってしまいます。
休止期の割合が増えるようになり、成長しきるまえに抜け落ちてしまう髪が増えてしまうのです。
またAGAを発症してしまうと、髪の毛の質も変化します。
これはジヒドロテストステロンと呼ばれる悪玉ホルモンにより、毛根部分が柔らかくなってしまうからです。
髪の毛が抜けやすくなり、健康的な人と違って細く弱弱しい髪質に変化してしまいます。
AGAの大きな特徴として、前頭部や頭頂部から薄毛が始まっていくことが挙げられます。
つまり急に全体的に薄毛になっていたり、側頭部から薄毛になるというケースがないので、こういった症状の場合はAGA以外の薄毛と考えられるのです。
日本人が薄毛になる場合、基本的には前頭部から起こることはかなり少ないといわれています。そのため、前頭部から薄毛になってきている場合は、高確率でAGAの症状が出ているといえるでしょう。
一方で頭頂部から薄毛になるパターンは、AGAにかぎらずどんな薄毛でも起こります。
自分では判断が難しいと思うので、頭頂部が薄くなっていることに気づいたら一度病院や専門クリニックで診てもらうといいでしょう。
ただ頭頂部は自分の目では確かめにくい場所なので、なかなか気づきにくいと思います。
頭頂部の薄毛が心配な人は、合わせ鏡をしたり、カメラで撮影するなど工夫して、適度に確認してみるといいでしょう。
AGAは放置し続けると徐々に進行してしまいます。
気づくのが早ければ早いほど対策を打つことができるので、早期発見が大切なのです。